よくあるご質問

Q.体外受精を決心するタイミングを教えてください。

体外受精をいつから受けたらよいのか、その適応は不妊期間、夫婦の年齢、不妊原因、そしてそれまで何年間どんな不妊治療を受けてきたかなどにより決められることが多いのです。20〜30歳代前半の女性に比べ30歳代後半の女性では早く決断する必要があります。妊孕性が急速に低下しますし、妊娠に続いて出産、育児があるからです。
 不妊の原因別に考えると、重度の男性不妊に対して薬物療法や人工授精を繰り返し行ってもほとんど妊娠は期待できません。
両側の卵管が閉鎖している場合や、癒着が広範囲に及んでいる卵管性不妊の場合も同様です。子宮内膜症の場合は、薬物療法として新しいホルモン剤が登場しました。しかし、いずれも約6か月間使用し内膜症の進行を一時的に抑え病巣を退縮させたとしても、その後の妊娠率は決して満足すべきものではありません。一方、腹腔鏡下手術を行った場合、他の不妊因子が合併していなければ1年以内に20〜30%と比較的高い妊娠率が報告されています。ただ、手術後1年間も妊娠できなければ,内膜症が再発することがあり、内膜症の進行例で腹腔鏡手術後に多くの卵子が失われる可能性も指摘されています。いずれ体外受精の適応を考えなければならない時期がやってくることもあります。
 体外受精は保険が適用されず、経済的な問題も避けて通ることができません。また体外受精による精神的・身体的影響や生まれてくる赤ちゃんのことを考え、体外受精を受けることに躊躇する夫婦も少なくありません。もちろん、生殖医療は夫婦の自己決定権に基づいて行われるものです。十分にカウンセリングを受け納得してから決めてください。

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