よくあるご質問

Q:排卵誘発剤の服用で起きる心配なことは?

【背景】
29歳の主婦です。子供がほしいと考えていますが、月経がもともと不順で排卵日もよく分からなかったため、クリニックを受診したところ無排卵だと言われ、排卵誘発剤の服用や注射を受けています。今後も長期間、薬を服用しなければならないのでしょうか。また、排卵誘発剤による影響が心配です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まずは、無排卵の原因をいろいろなホルモンを測定して明らかにして、それに適した治療を受けます。
無排卵の治療は、最近非常に進歩しました。従来広く用いられてきた非ステロイド性の合成化学物質のクロミッド剤や、更年期の婦人尿から抽出・精製された下垂体性性腺刺激ホルモン剤(hMG)などに加えて、乳汁分泌を抑制するカバサールなどを使用することによって、排卵誘発効果は著しく向上しました。加えて、卵胞の発育状態が分かる超音波検査(エコー)や尿中黄体化ホルモン(LH)の迅速測定法が容易になり、妊娠率も向上してきました。
ただ、無排卵の場合は、排卵誘発をしている治療中は排卵が起こりますが、使用を中止するとまた元の無排卵の状態となってしまうことが多く、妊娠するまで根気よく治療を続けなくてはなりません。

最後に、排卵誘発剤の妊娠への影響ですが、クロミッド剤を長期間続けて服用すると内膜が薄くなり頸管粘液が少なくなって、逆に妊娠しにくい状況が起きてしまうことがあります。その時は状況をみながら排卵誘発剤の種類を変更します。
下垂体性性腺刺激ホルモン剤(hMG)では卵巣が過剰に刺激されると多発排卵が起きて、卵巣が腫れたり、ひどくなると腹水がたまって卵巣過剰刺激症候群を引き起こしてくることもあります。多発排卵による多胎妊娠の心配もあります。

いずれの場合も、超音波検査(エコー)を行いながら医師の指示のもと適切な排卵誘発を受け、相談しながら治療をすすめましょう。

このページのトップへ