ネオセルフ抗体検査

ネオセルフ抗体検査とは

ネオセルフ抗体検査とは、不育症・不妊症の原因の1つであるβ2GP1ネオセルフ抗体を血液から高感度に検出する検査です。

反復着床不全の方、子宮内膜症に罹患している不妊症の方の約30%、原因不明の不育症の方の約20%が、検査で陽性になることが確認されています。

      

ネオセルフ抗体検査を受けることをお勧めする方

下記の方が主な検査対象者と考えられます。

  • ・流産を繰り返してしまう方
  • ・流産の原因がわからず不安な方

上記以外でも、検査が有効な可能性があります。

ネオセルフ抗体検査の意義と適応

ネオセルフ抗体については、複数の大学病院や専門施設による大規模な研究(AMED研究)で、以下のことがわかってきました。

  • ・不育症の女性の約17〜23%で、この抗体が陽性であった
  • ・原因不明の不育症や、胎児発育不全・妊娠高血圧症候群のリスクにも関係している
  • ・陽性の方に低用量アスピリンやヘパリンを使うと、生児を得られる確率が高くなり、妊娠中の合併症も減る可能性がある
  • ・不妊症の女性でも約18%が陽性で、特に子宮内膜症や反復着床不全を伴う場合はさらに高率となる

このように、近年の研究で不育症や不妊症との関連が明らかになり、検査方法も標準化されました。その結果、2025年(令和7年)4月から、「β2GPIネオセルフ抗体検査」は不育症を対象に先進医療Aとして承認されました。

ただし、この検査はすべての方に必要というわけではなく、医学的に必要と判断された場合に行う「選択的検査」です。現在、日本でのエビデンスは着実に蓄積されつつありますが、検査や治療の適応は医師が慎重に判断します。

ネオセルフ抗体検査で陽性となった場合の対応

ネオセルフ抗体検査で陽性だった場合、血流障害や血栓を予防する目的で低用量アスピリン療法やヘパリン療法を実施します。

治療期間は検査結果などにより異なりますが、出産近くまでの治療が必要な場合もあります。

当院におけるネオセルフ抗体検査の流れ

検査は平日の午前中に実施可能です。

月経周期に関係なく、どの時期でも検査を実施できます。

検査を希望される方や、悩まれている方は医師にご相談ください。

検査後、結果が出るまでに2〜4週間ほどかかります。

当院におけるネオセルフ抗体検査の費用

検査費用:38,500円(税込)

費用は自費となりますが、先進医療のため保険治療中の方も実施が可能です。

また「不育症検査費用助成事業」の対象検査でもあり、各市町村や県などの自治体が助成事業を実施している場合は、助成を受けることができます。詳細はお住まいの自治体でご確認ください。

参考:不育症の検査・治療に関する助成金

当院のネオセルフ抗体検査について

ネオセルフ抗体検査は、比較的新しい検査です。

これまでの不育症検査では異常が見つからない「原因不明の不育症」の方に対しても有効な、新たな検査として注目を集めています。また、抗リン脂質抗体症候群の基準に当てはまらなかった患者さんでも、受けてみると陽性になることがあり、感度が高い検査と考えられます。

当院では、流産を繰り返される方が少しでも安心して次の妊娠を目指せるように、検査も先進医療で実施することが可能です。

検査について相談したい方、または検査をご希望の方は医師にご相談ください。